BLOGサブスレッドの日常
2020.06.05
古いXcodeでも新しいiOS実機で確認する方法(2)
ケイタ
Xcodeでとあるプロジェクトをビルドして実機で動作確認しようとしたところ、以下のエラーメッセージが表示されました。
Could not locate device support files.
This iPad Air 2 (Model A1567) is running iOS 13.3 (17C54), which may not be supported by this version of Xcode.
どうやらXcodeがビルドしたい端末のiOSのバージョンに対応していない模様。
新しいバージョンのXcodeがインストールされていれば、そちらでビルドしたりサポートファイルを古いXcodeに移動することもできるのですが、新しいXcodeが入っていない場合はインストールするのに少し時間を必要とします。
Xcodeを複数インストールしたくない(できない)場合や、簡単な動作検証なのであまり時間を割きたくないなどの場合はgithubからサポートファイルをダウンロードすることができます。
新しいXcodeからDeviceSupportを移動させる方法は過去に技術記事がありますので参照してくださいね。
手順
- iPhoneOSDeviceSupportにアクセスして該当のサポートファイルをダウンロードします
- https://github.com/filsv/iPhoneOSDeviceSupport
- 今回のケースだと「13.3.zip」をダウンロードします
- ダウンロードした「13.3.zip」を解凍します
- 以下のディレクトリに保存します
- /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/iPhoneOS.platform/DeviceSupport/
- Xcodeが起動している場合は再起動します
- 以上でビルドできます
保存先のディレクトリにアクセスするには
保存先のディレクトリはFinderではそのままアクセスできないため、以下のいずれかの方法でアクセスまたは実行して下さい。
ターミナルで実行
cd
でzipファイルのあるディレクトリに移動して以下を実行します
$ unzip 13.3.zip
$ mv 13.3 /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/iPhoneOS.platform/DeviceSupport/
openコマンドを実行
ターミナルで、cd /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/iPhoneOS.platform/DeviceSupport/
を実行し、open .
を入力して実行するとFinderで該当ディレクトリが開きます
Finderで「フォルダの場所を入力」を利用する
FinderでShift + Command + Gを押下すると「フォルダの場所を入力」モーダルが表示されるので、入力欄に /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Platforms/iPhoneOS.platform/DeviceSupport/
を入れると該当のディレクトリが開きます
Finderのアプリケーションから「パッケージの内容を表示」する
FinderのアプリケーションからXcodeを右クリックし、「パッケージの内容を表示」を選択するとApplications/Xcode.app/Contents/
がFinderで開きます
この記事を書いた人
ケイタ