BLOGサブスレッドの日常

2020.05.06

Whereby Business について詳しく

tama

家に引きこもっていても言い訳する必要がなく、むしろ善行と見なされるなんていい時代になりましたね。tamaです。

前回の続きです。

Whereby Business とは

前回紹介した Whereby の組織・グループ用プランです。
Freeプラン・Proプランと比べて次のような特徴があります。

  • カスタムドメインのURLを用いる。

    • 組織やチームの名前(任意に決められます)をサブドメインに付けて custom-domain.whereby.com がベースのURLになります。
      • Slack のワークスペースや Backlogスペースのようなもの、、と考えるとわかりやすいでしょうか。
    • Freeプラン・Proプランの whereby.com とはドメインが異なるのでログイン情報は別物となります。
      • whereby.com の tama@subthread.com と subthread.whereby.com の tama@subthread.com は別のアカウントということです。
  • メンバーの概念が異なる。

    • Freeプラン・Proプランの場合はルーム単位のメンバーですが、Businessプランでは組織(カスタムドメイン)単位のメンバーとなります。
    • メンバーは1人1つ Personalルームを持つことができます。
    • 管理者(admin)ユーザーがメールアドレスで招待(invite)します。
      • 先述の通り whereby.com とは別のサイト・別のログイン情報となるので、whereby.com のアカウントがあっても新しくアカウントを作ります。
  • 2種類のルーム(Personalルームと Teamルーム)がある。

    • カスタムドメイン下に任意の名前でルームが作られます。
      • c.f. Freeプラン・Proプランの場合は whereby.com ドメイン下にルームが作られます。
    • Personalルームは メンバー1人につき1つ持つことのできる固有のルームです。
      • オーナーであるメンバー以外は入室時に Knock が必要です。(組織のメンバーであっても)
    • Teamルームはメンバーに紐付かず、組織内での共有ルームです。
      • Teamルームは組織のメンバーは誰でも Knock せず入室することができます。
  • ルームに最大50人入室可能になる。

    • 画像が送出されるのは同時最大12人まで、それ以上の人は映像ミュート時と同じようにアイコン表示になります。
    • ルームサイズは最大4人の Small に設定することもできます。
      • 十分に検証できていませんが4人以下で話すときはこちらのほうが負荷が低いのかも?(なんのためにあるんだろこの設定)
  • ビデオチャットの録画ができる。

    • 全メンバーが Teamルームと自分の Personalルームで録画機能を利用できます。
      • Proプランのオプション($5/月)と同じ機能です。
    • ゲスト(組織外の人)は録画機能を利用できません。
    • 動画はブラウザに保存され、WebM という形式でファイル出力できます。
      • Google Chrome で再生できます。
  • Chrome Extension を使って Google Calendar に手軽に会議予定のルームURLを張ることができる。

    • 、、はずなのですが、手順のような Whereby meeting のボタンが出てきません。。
      • Google Calendar側の仕様が変わってしまったのかも?(試せていません)
  • サイトのデザイン(背景画像、ゲスト入室前画面の背景画像、左上ロゴアイコン)をカスタマイズできる。

    • Proプランではルームごとに設定できますが、Businessプランでは組織(カスタムドメイン下)の全ルーム一括で設定されます。

ルーム別できること

Teamルーム 入室 画面共有 録画 ルームの設定変更
組織のメンバー(admin) Knock 不要 できる できる できる
組織のメンバー(user) Knock 不要 できる できる できない
ゲスト(組織外の人) 入室の都度 Knock が必要 できる できない できない
Personalルーム 入室 画面共有 録画 ルームの設定変更
ルームのオーナー Knock 不要 できる できる できる
オーナー以外の組織のメンバー 入室の都度 Knock が必要 できる できない できない
ゲスト(組織外の人) 入室の都度 Knock が必要 できる できない できない

Whereby Business の料金体系

本題です。これを書きたくてついでに Whereby 本体を紹介したのが先の前座なのです。

Whereby Business の料金は pricing のページを見ても

Starting from 10 meeting rooms
from $59.99 / month

としか書かれておらず詳細がわかりません。
具体的には次のような料金体系となっています。

最大ルーム数 月払い 年払い
10rooms $59.99/月 $599.90/年(月当たり $49.99/月)
20rooms $109.99/月 $1099.90/年(月当たり $91.66/月)
30rooms $159.99/月 $1599.90/年(月当たり $133.33/月)
40rooms $209.99/月 $2099.90/年(月当たり $174.99/月)
50rooms $259.99/月 $2599.90/年(月当たり $216.66/月)
...
10roomsごとに +$50/月 +$500/年

Whereby Business の紹介ページ

Room total = personal rooms + team rooms (including XL rooms).

書かれている通り、Personalルームと Teamルームの合計が最大ルーム数以下にならなくてはいけません。
ここで注意しなくてはいけないのは、メンバーが Personalルームを作ろうと作るまいと、メンバー1人当たり 1ルーム分カウントされてしまいます
つまり11人以上のメンバーを登録するためには最低でも 20rooms契約($109.99/月 or $1099.90/年)が必要になります。
ぴったり10人のメンバーであれば 10rooms契約でもメンバー登録できますが、Teamルームがひとつも作れません。

弊社は幸いまだ 20rooms契約で全員メンバーにしていくつかの Teamルームを作ることができますが、年払いで月10,000円くらい。
お世話になっているので課金するのはやぶさかではないのですが、Proプランだと月1,000円くらいで 3ルーム作れることを考えると割高感がしちゃいますね…
(Proプランはルーム最大12人の制約があるのでやむをえないのですが…)

あとまだ十分な検証ができていませんが、Whereby Business のほうが安定しているという声が社内から出ています。
「Businessプランに誘導するためにわざと Proプランを不安定にしてるんじゃないかこれ」


5月7日追記

連休が明けてみんなで使っていたらポロポロと Businessプラン固有の機能や whereby.com との違いが見つかったので追記します。

  • Set display name でルーム内での自分の表示名を設定できる。

    • Profile で設定する名前は変えず、ルーム内での名前だけを変更できる。
    • ルーム単位ではないようで、ルームA の設定は ルームB にも引き継がれる。
      • (ルーム単位なら社内用ルームはニックネーム、社外用ルームでは本名など使い分けができるのに…)
    • ⇒ whereby.com でも使えるようになっているもよう…
  • 左上ロゴアイコンにマウスカーソルを持っていくとルーム一覧がポップアップする。

    • ここから別のルームに移動できる。
      • 新規タブで開く Whereby の Chrome Extension と違って今のタブでページ遷移するのでまさにルーム移動するイメージ。
  • 最大50人まで入室できる Large ルームの場合、映像ミュートしている人は小さいアイコンで表示される。

    • 13人以上入室した場合と同じ表示になる。
    • c.f. 最大4人の Small ルームや whereby.com の最大12人のルームの場合はカメラ映像と同じサイズのフレーム内にアイコンが表示される。

5月11日追記

  • 左上ロゴアイコンにマウスカーソルを持っていくとルーム一覧がポップアップする。
    • ここから別のルームに移動できる。

Find rooms のところに文字入力するとルーム名の部分一致で絞り込むことができます。

このとき、Personalルームを開設しているメンバー(display nameに検索文字が含まれてる人)も候補に挙がるので、その名前をクリックするとその人の Personalルームに移動することができます(もちろんKnockが必要です)。

この記事を書いた人

tama